小学生・小学校生活はじめての学校生活と友達とのおつきあい。
のびのびと成長するステージです。
-
学校の先生や友達には何をどのように伝えたら良いでしょうか?
幼稚園の時と同様に学校の先生に、正しく理解してもらうことが重要です。
先生に対して
てんかんには様々なタイプや状況がありますので、 正しくしっかりした情報を先生に伝えることが最も良い方法です。 その上で、お子さんの服薬や日頃の注意点などの情報を、 学校の先生にお話して、 先生方の理解を深めていただきましょう。
てんかんは、発作の症状や対処方法が人により違います。 担当医師から学校の先生方へ発作時の対処方法や学校行事への 参加を伝えてもらうのも良い方法です。
(参考リンク)
てんかんと向き合うために > -
体育の授業で夏にプールがあります。参加させてよろしいでしょうか?
可能な限り参加させることが望ましいです。
育ち盛りのお子さんにとって、症状を引きおこしたり悪化させたり、 あるいは生命の危険に及ぶ行為以外は日常の生活に 制限を加えるべきではありません。
水泳中は概ね適度な心理状態(緊張感)が保たれており、 てんかん発作が引きおこされる可能性は低いと考えられます。
しかし絶対に安全とは言い切れませんので、 授業中に目を離さず見守ることができれば、プールの授業は可能でしょう。
本人の状態、水泳への理解や運動能力を考えて、指導教員やプール監視員に正しい病気の情報と対処法を伝えておいてください。
プールサイドに上がった後に、緊張がとけて発作がおこるかもしれません。注意が必要でしょう。
また、飛び込みや潜水、海や川での水泳なども安全が確保できないかもしれません。担当医師の指導を仰ぎましょう。 -
友達とテレビやゲームをしたがりますが、どうしたら良いでしょうか?
発作が十分に抑制されていて、以下の条件を満たせば可能です。
お子さんにとってテレビやゲームは大きな楽しみになっています。 ただ禁止するとストレスを高め、結果的に発作に悪影響を及ぼすかもしれません。
長時間、連続して行うことは避けときどき休憩すること、 部屋を明るくしてテレビ画面からは適切な距離を保ち刺激を避けるなど、 正しく楽しめるよう日頃から指導しておきましょう。
また就寝前など、睡眠や生活リズムに影響するタイミングでの テレビやゲームは、制限するようにしましょう。
-
娘が初潮の年頃になります。どのように心構えしておけばよいでしょうか?
一般に女性の生理と精神状態には密接な関係があり、健康な女性でも月経時に精神状態が不安定になることは、しばしばあります。
てんかん患者さんにとっても、リスクの1つになり得ると言えます。初潮を機にてんかんの発作が始まったり、生理に関係したタイミングで 発作がおこるケースもあるようです。
エストロゲン(女性ホルモン)が発作をおこしやすくするとの説もあります。
お子さんには、生理は“どの女性にもおこること”を教えて、出来る限り不安を取り除いてあげましょう。
できれば、初潮~月経の記録をつけておき、発作がおこってしまったら、 担当医師に相談しましょう。
社会制度、公的サービスについて
てんかんには治療が継続できるように、経済的な負担や日常生活での負担が軽減し、患者さんやご家族を支える様々な制度やサービスがあります。
制度やサービス、自治体によって、窓口や手続きの方法は異なります。
詳しくは、かかりつけの病院や担当医師、各自治体の窓口、地域のソーシャルワーカーなどにご相談ください。
てんかん治療の医療費に関する制度
●自立支援医療(精神通院医療)
心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
●小児慢性特定疾病医療費助成制度
子どもの特定の慢性疾患では、治療期間が長く、医療費負担が高額となります。
児童の健全育成を目的として、疾患の治療方法の確立と普及、患者家庭の医療費の負担軽減につながるよう、
医療費の自己負担分を補助するものです。
18歳未満 (各疾患ごとに対象基準が定められています)
- 申請窓口
- 保健センターまたは保健所(地域によって異なりますので、詳しくは各行政機関へ確認してください)
小児慢性特定疾病情報センター >※上記をクリックすると、外部サイトへ移動いたします。
当社は、リンク先の外部サイトの内容について、いかなる権限も有さず、責任も負いません。
●難病医療費助成制度
すべての年齢の特定疾患と診断された人を対象とし、医療費の自己負担補助するものです。
- 申請窓口
- 保健センターまたは保健所(地域によって異なりますので、詳しくは各行政機関へ確認してください)
難病情報センター >※上記をクリックすると、外部サイトへ移動いたします。
当社は、リンク先の外部サイトの内容について、いかなる権限も有さず、責任も負いません。